四国遍路

其の壱                    平成24年12月28日(金) 雨   

 

JAL1403便(7:50羽田→9:15高松)

 

中の巻から9カ月、息子の冬休みを利用してモダン遍路に

出かけます。

またまた孫娘も同行いたします。

第六十五番札所:三角寺

 

72段の石段を登った所に梵鐘が釣られた山門と、

小林一茶が「これでこそ登りかひあり山桜」と詠んだと

言われている山桜(樹齢300~400年)があります。

雲海亭にて昼食。 

 

六十六番札所「雲辺寺」は標高921mと88札所の中で最も高い位置にあります。

山頂まではロープウエイを利用できます。

‥‥が、強風のため途中で停車し、結局ふもとに引き返しその後ロープウエイは運休となってしましました。(^_^;)

 

 

第六十七番札所:大興寺

 

讃岐の国(香川)は涅槃の道場と呼ばれています。

涅槃とは煩悩から解脱した高い精神境地のことです。

 

見所は「金剛力士像」

高さが3mもあり、四国の寺院のなかでも最大級と言われて

います。

第六十八番札所:神恵院

 

山の斜面と岩石・流水を利用した回遊式庭園「巍巍園」が

見所です。

第六十九番札所:観音寺

 

神恵院と境内を同じくする、非常に珍しい一寺二札所構えとなっています。

本堂は室町時代の建築で、簡素でありつつ雅な面影の佇まいです。

第七十番札所:本山寺

 

国指定の重要文化財となっている仁王門は八脚門で、

どっしりとしています。

五重塔は創建当初に弘法大師が建立したものを明治43年に復興したものです。

 

 

    

 

   本日の宿泊先:琴弾荘

其の弐                    平成24年12月29日(土) 晴れ  

昨日とは打って変わって良いお天気です。

 

66番札所に向かうため再びロープウエイに乗りました。今日は無事山頂へ辿り着きました。

 

山頂駅からお寺へ向かう途中に「香川県」と「徳島県」の県境を示すプレートがあります。

 

第六十六番札所:雲辺寺

 

本尊とつなぐ五色の糸(リボン)の一方を握って拝むことができます。  

本尊(通常は阿弥陀如来)の右手に結ばれた金糸は五色の糸にかわり、その一方を握ることは本尊に触れることと同じであり、ありがたい結縁が生まれ、その功徳ははかりし

              れないそうです。

 

五色とは人間の五感を表し、身も心もみ仏に抱かれていることを意味します。

五色の糸は極楽からこの世にかけられた虹の架け橋、死を超えた命の絆だそうです。

この五色は、黄・赤・青・黒・白

極楽浄土荘厳の色とされています。

 

 願をかけながら腰を掛けるとご利益があると言われている

「おたのみなす」

 

なすの花は一つの無駄もなく実となる。また「成す」との語呂が同じで努力が報われ願いが叶うと言い伝えられています。

 

「親の意見となすびの花は万に一つの徒もない」

 

第七十一番札所:弥谷寺

 

370段の急勾配の石段を登った先に本堂があります。

本堂も大師堂も岩山に取り囲まれ、背後の岸壁からせり出すように建っています。

見所は岸壁に浮き彫りにされた磨崖仏で、弘法大師が刻んだと言われている阿弥陀三仏です。 

第七十二番札所:曼荼羅寺

 

弘法大師が手植えしたという伝説のあった樹齢1200年の

笠松が平成14年春に松くい虫のために枯れてしまった

そうです。その笠松の幹部に香川名物の一刀彫りで刻んだ弘法大師の像「笠松大師」が祀られています。

第七十三番札所:出釈迦寺

 

弘法大師が7歳の時に「仏門に入って多くの人を救いたい。釈迦如来よ、この願が叶うなら現われたまえ。叶わぬならば、一命を捨ててこの身を諸仏に捧げる」と願をかけて身を投げたところ、釈迦如来と天女が現れ大師を抱きとめ「一生成仏」の旨を告げたという伝説がこのお寺の名前

              の由来となっています。

 

第七十四番札所:甲山寺

 

弘法大師が石を割って刻んだという毘沙門天が安置されている岩窟や子安地蔵尊が見所です。 

 

第七十五番札所:善通寺

   

高野山、東寺とともに大師三大霊跡のひとつに数えられている善通寺は弘法大師が誕生した真言宗善通寺派の総本山です。

 

第七十六番札所:金倉寺

 

おみくじについている1.5㎝角の金箔を、願いを唱えながら像に貼るとご利益があるといいます。

石造りの七福神の像の中でも金泊で輝いている金色の大黒天像。

 

 

本日の宿泊先:善通寺ステーションホテル

其の参                    平成24年12月30日(日) 雨  

第七十七番札所:道隆寺

 

全国ゆかりの観音像255体が境内に祀られています。

 

「目なおし薬師さま」と呼ばれ、全国から眼病平癒の信者が訪れています。

第七十八番札所:郷照寺

 

本堂は札所では珍しい奈良様式の二層屋根。

数え歳の数だけ1円玉を石段に置いて厄を落とす厄除け

祈願で有名なお寺。

本堂・大師堂の天井の「色彩画」「万体観音洞」「池泉回遊式庭園」など見所が多い。

 

第七十九番札所:天皇寺

 

社の神宮寺となったので、山門はなく鳥居があります。 

中央の大きな鳥居の左右に小さな脇鳥居がついた三輪鳥居と呼ばれる独特の形をしています。  

第八十番札所:国分寺

 

創建当時に鋳造された銅鐘は四国最古級。奈良期の作で、江戸初期高松藩主に気に入られ城に持って行かれたが、

城では全く鳴らず寺に戻したとたん美しい音を響かせたという「梵鐘」や「願かけ金箔縁結び」「金堂跡の礎石」仁王門前の見事な枝ぶりの「松」など見所はたっぷり。

 

第八十一番札所:白峯寺

 

白峰山中の古木に囲まれたお寺。

本堂・大師堂は100段近い石段を登った先にあります。

 

第八十二番札所:根香寺

 

朱塗りの大師堂はひと際目を惹きます。

 

 

本日の宿泊先:フレンドリー高松

其の肆                    平成24年12月31日(月) 晴れ  

第八十三番札所:一宮寺

 

予定では昨日中に参拝するはずでしたが、見所たっぷりのお寺が多かったために参拝に思いの外時間がかかってしまい今日に持ち越されました。そのため今朝は日の出前に宿を出発しました。

見所は「薬師如来祠」「一宮御陵」です。

 

第八十四番札所:屋島寺

 

日本に仏教の戒律を伝えるために来日した唐の名僧・鑑真和上が仏像やお経を納めて開基したのがこのお寺の始まりだそうです。

珍しい朱塗りの本堂は、室町時代のものを復元しています。

 

見所の「蓑山(みのやま)大明神」は日本三大タヌキの

ひとつ「太三郎狸」を祀る神社で、夫婦円満・縁結び・

子宝・水商売の神として信仰を集めています。

第八十五番札所:八栗寺

 

松平家の祈願寺であるために屋根には葵の紋が入っています。

歓喜天が本尊の「聖天堂」や山を守護する天狗の中将坊を祀った「中将坊堂」があります。

第八十六番札所:志度寺

 

納経所を挟んで左側に本堂、右側に大師堂があります。

 

広さ3000坪の曲水式庭園の書院南の「無染庭」は、7つの石と白砂で海女の玉取り伝説を表現した枯山水です。

第八十七番札所:長尾寺

 

源義経と吉野山で惜別した静御前の髭髪して落とした髪を埋めて祀ったと言われる「髪塚」があります。

 

広い境内は、地域のコミュニティの場になっています。

第八十八番札所:大窪寺

 

結願寺となる境内には88札所を無事に渡り終えたことの証としてお遍路さんが奉納した金剛杖や菅笠がたくさん

置かれています。毎年春分の日と、8月20日に催される柴灯護摩供で焚き上げられるそうです。 

つもりちがい人生訓

一.高いつもりで低いのは 教養

  低いつもりで高いのは 気位 

一.深いつもりで浅いのは 知識

  浅いつもりで深いのは 欲望

一.厚いつもりで薄いのは 人情

    薄いつもりで厚いのは 面の皮

一.強いつもりで弱いのは 根性

  弱いつもりで強いのは 自我

一.多いつもりで少ないのは分別

  少ないつもりで多いのは無駄

一.長いつもりで短いのは 一生

  短いつもりで長いのも 一生 

 

 

 

 

 

 

 

本日の宿泊先:クアパーク津田

 

 

 

関東地方とは出汁の味が違う『どん兵衛』が

今年の年越しそばです。

其の伍                     平成25年1月1日(火) 晴れ  

 

 

香川県のお雑煮は中にあんこの入った丸餅が

入っています!! 

第一番札所:霊山寺

 

四国遍路旅も数回の区切り打ちの末

晴れて八十八か所巡礼し終え、

お礼参りと初詣を兼ねて一番札所 「霊山寺」を

参拝しました。  

 

 

JAL1436便(14:00徳島空港→15:10羽田空港)

 

 

 

四国遍路の開祖と言われる伊予の衛門三郎は、

弘法大師を追いかけ順打ち(1番→88番と順にまわること)を20回もしましたが

弘法大師に会うことが出来ず、会いたい一心で逆にまわりました(逆打ち)。

すると焼山寺でついに弘法大師と出逢うことが出来ました。

そのため1回の「逆打ち」は

3回分の「順打ち」のご利益・功徳があると言われています。

弘法大師と出逢えた「逆打ち」した時が閏年だったこともあり、

閏年に逆打ちをする人が多いそうです。

閏年の時のみ、香川県(讃岐国)88番~66番の札所で納経の際に

梵字の書かれた紙を頂けます。

 

2012年は折しも閏年。

頂いた紙を集めると23文字の梵字で光明真言が表されました。

 

 

 

光明真言

 

 

発音:オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラ マニ ハンドマ ジンバラ 

   ハラバリタヤ ウン

 

意味:大日如来様にお願いいたします。私たちの進む道を無量の光で遍く照らし出し

   どうか成就するようお導きください。

 

 

真言とは『真実の言葉で仏さまの真理を説き、その徳を称える短いお経』のことで、

梵字(サンスクリット語)をそのまま音写したものです。

大日如来は遍照金剛と呼ばれ、

五色の智慧の光で全てを照らし出してくれている仏さまです。

この真言を唱えると心の中に仏さまの智慧の光が満ち溢れ

たとえ暗闇で迷っていようとも導き出してくれるのです。

 

ただ祈るだけで他力本願に頼るのではなく

 唱えることで自分自身への意識が増し、気づきがもたらされ  

それによって迷いの道が開けて、いろいろな功徳を受けることが出来るのだと思います。

 

 

ありがとうございました

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